希望の党は、どうやら私たちの希望の党ではなかったことが日を追ってはっきりしてきました。安倍首相の解散会見の直前にかなりセンセーショナルに立党会見を開き、保守からリベラルまでカバーする幅広い公約を掲げ、国民の目を引き付けることに成功しましたが、その後の経過を見るとどうにもいけない。
柚木道義議員が民進党の解党と「新たな枠組み」で衆議院選挙を闘うべきだと要望し、その後、前原代表が希望の党への合流を目指すという方針を明らかにしましたね。おそらく希望の党の小池さんも、1か月未満という期間では候補者をそろえきれない事情もあって、受け入れるような雰囲気を醸し出したんでしょうね。でも、確かに「選別する」という言い方をしてました。にもかかわらず民進党の側は一気に希望の党への押しかけ合流に動いてしまいました。
柚木何某って倉敷が選挙区で倉敷医療生協の総代会にも来賓として来たりしてて、真っ当な政治家なのかなと思っていただけれど、違ったんだなぁ。前回、民主党で選挙闘って国会議員になって、その後民進党と政党名は変わったけれで、今回の選挙でどうも旗色が悪くなったから解党を主張するなんて、もともと大した主義主張のない人なんだね。
前原代表はウィキペディアで日本会議のメンバーと書かれているような人だから、小池さん率いる希望の党と一緒になることに何の問題もないし、むしろ枝野さんあたりとはずいぶん考え方が違うんで、今の政治状況を逆手にとって解党に進む決断をしたのかな?本当のところはよくわからないが、いずれにしても民進党解党の流れができてしまっています。参議院の民進党は残るようだけれど、もう、解党は止められないね。
希望の党の公認をもらってさあ選挙って時に、「選別」という話になったわけです。たしかに、民進党が右から左まで色んな考え方の議員を抱えていて、憲法問題でも改憲派と護憲派がいたりして安倍内閣と対決する姿勢に徹することができないという弱点がありました。そういう意味では民進党の右派の人たちを結集し、左派の人たちはお引き取り願うというのは間違った選択ではない、むしろそれが正しいとは思う。でもね、公約見ればさ、民進党左派の人たちだって一緒にやれそうだと思った人もいたんだよね。それが突然はしごを外される・・・。
希望の党・小池さんは、安倍首相と対決すると言いながら、結局、安倍首相を利することになっているように見えるよね。野党第一党で、枝野さんはじめ森友・加計学園問題では安倍首相を追求してきた勢力を篩にかけて国会の場から追い出す・・・そういう役割を希望の党は担わされているような気がして仕方ないんですよ。
そんな中で枝野さんが立憲民主党を立ち上げた。潔いです。日本共産党も立憲民主党が立候補している選挙区では立候補を見送り、立憲民主党を支援していくようですが、本当の意味で安倍首相と対決する勢力となれるのは立憲民主党と日本共産党だと私も思います。例えば、ツイッターのフォロワー数、立憲民主党は結党して数日で10万人を超えるフォロワー数を獲得しているが、希望の党は数千人と二けたも違うんですね。ネットの世界では立憲民主党に軍配があがっているわけです。
枝野さんは会見で結党理由を次のように説明しています。
「国民の生活の安心、立憲主義、民主主義、自由な社会をしっかりと守っていくために、立憲民主党を結成することを決意した。この総選挙で安倍晋三政権をストップさせる。そのための大きな役割を果たす。
選挙に備えてきたのに、残念ながらこのままでは戦えない。民主党から民進党へと積み重ねてきた理念と政策の方向性をさらにブラッシュアップしながら、国民の皆さんの声を受け止める。残された時間は多くないが、国民に自信を持って政策と理念を訴えて、その期待に応えていく。」
希望の党の小池さんの話よりもずっと分かりやすい。そのわかりやすさがSNSで支持されていることは間違いない。安倍政権をストップさせるための選択としては、今度の選挙、真の野党を選ぶこと以外ないですね。立憲民主党、日本共産党の動きに注目して、総選挙の選挙戦を見守っていきたいと思っています。
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