2019年9月15日日曜日

統一地方選挙

 今年は、四年に一度のオリンピック・・・ならぬ統一地方選挙の年。加えて、夏には参議院選挙がある。さらに、もしかしたら衆参同日選挙になるのではないかというような話まで出ているようなので、まさに選挙イヤーである。
 興味深い選挙がいくつかあったが、私が一番関心を持っていたのは、他でもない衆議院沖縄三区である。自民党・安倍総理が推した島尻安伊子(元沖縄・北方担当大臣)氏と玉城知事が支援した元沖縄タイムス論説委員の屋良朝博氏の一騎打ちだ。なんせ元沖縄担当大臣なのだから安倍内閣総力を挙げて選挙戦を勝利し、普天間基地の辺野古移設への国民の信を得たことにしたかったに違いない。ところが今回も、辺野古移設反対が賛成を上回る結果となったのだ。辺野古移設反対の立場ながら支援した公明県本部の幹部は「辺野古で譲歩したことに有権者が厳しい審判を下したと受け止めている」と述べたとのことだが、何度も突き付けられる辺野古移設反対の沖縄の声を自民党・安倍内閣はきちんと受け止めなければならない。

 そしてもう一つが大阪府知事・大阪市長の選挙だ。大阪維新の会の松井代表が大阪知事を辞めて大阪市長に立候補し、同じく維新の大阪市長・吉村洋文氏が市長を辞めて大阪府知事選挙に立候補するという前代未聞の珍事がおこったのだ。否決された大阪都構想を再び蒸し返そうというわけだから、私には喜劇を通り越して悲劇にしか見えなかったのだが、驚くことに、吉村博文大阪府知事が誕生し、松井一郎大阪市長が生まれた。まさに悲劇への幕開けとなった。何でそうなった?良く分からないので、しばらく考えてみたい。

 私は、投票率が50%を下回るほど低かったから云々というような話はひとまず置いておき、それぞれの選挙区で有権者である民衆が、何故この結果を選んだのかということを考えてみなければならないと思っている。構成員の強固な組織で選挙戦を勝利する公明党、企業や地縁・血縁を支持基盤として選挙を闘う自民党、少数精鋭の党員を中心に組織戦を繰り広げる日本共産党・・・選挙というと何となくそんな風に見てきたような気がするが、この二つの選挙結果はそれでは説明がつかない。

 また、衆議院議員大阪12区でも維新の藤田文武さんが自民党公認候補を破って当選を果たし、野党統一候補と位置付けられて、いい勝負をするのではないかと思っていた宮本たけし氏が大きく差をつけられて4位という結果に驚いた人が多かった。勿論私も驚いた一人だった。

 これらの選挙から何がわかるのか・・・私の考えを整理しておきたいと思って書き始めたのだが、ずいぶん長いこと放っておいた結果、もう何を書こうとしていたのか忘れてしまった。続きはまたの機会にということで、いったん書き終えたことにしたい。