2017年10月23日月曜日

選挙結果について ~感想的に

 憲法改正が重要な争点の一つだった選挙で、憲法を改正(改悪)しようという勢力が、憲法改正を発議できる三分の二以上の議席を確保することになってしまったことがとても悔しいです。

 2014年の総選挙でも、全有権者の約25%の得票で290議席(解散前)を占めているわけですが、今回は全有権者に対する得票率では、さらに下がったのだろうと想像されるんですが、それにもかかわらず、単独で安定多数を占めることになったわけですね。この仕組みを変えないといかんですよ。

 何度か書いてますが、小選挙区制という一人を選ぶ選挙で、当選者以外の候補者に投票した票が、すべて死に票になってしまうという、政権党にとって都合のいい選挙制度が最大の問題点です。もちろん、この選挙制度を作ったのは自民党ですが、自分の都合のいい選挙制度をつくり、その恩恵にあずかって、せいぜい全有権者の四人に一人くらいの支持で、解散前とほとんど変わらない議席を獲得してしまうという、まさに自民党の思惑通りの選挙をやっているわけです。

 この選挙にあたって、いろんな人と話をしていますが、「死に票になるのは嫌なので、自民党には投票できないけど、それ以外で可能性のある人に投票する。」とか、「どうせ結果が決まっているのなら(新聞にそう書いてあった)、私が投票に行かなくても・・・。」とか、「抗議の白票を投じる」、「大義ない解散に抗議の棄権」など、いろんな声を聴きました。やっぱり、民意を反映しない選挙制度が間違っているんですよ。

 朝日新聞DIGITALは選挙速報で、「低い投票率、民意と隔たり 批判の棄権、結果に影響なし」という記事を掲載しました。民意と隔たる選挙結果であることを認識しているなら、もう一歩踏み込んで、小選挙区制で良いのかという問題提起をしてほしいと思うんです。それこそがマスコミの果たすべき役割だと思うんです。

 希望の党の華々しいデビューとその後の失速、その一方、急ごしらえでしたが立憲民主党のわかりやすさ、それが際立つ選挙でした。結果として希望の党は改選議席を大きく減らし、立憲民主党が3倍以上に増やしました。それは良かったんですが、共産党が議席を減らしたのは残念でした。市民との共闘を訴え、よく闘ったと思いますが、野党と市民の統一候補として立憲民主党をかついだ選挙区がかなりあって、共産党的には、もう少し整理することが必要だったように思います。

 公明党が議席を減らしそうです。これまで基本的に全員当選してきたので、公明党的にはこれは事件かもしれません。組織内に批判があることをどう受け止め、修正するのかが課題になりますね。維新の会も議席を減らしそうですが、希望の党との差が見えにくく、ここは希望の党に流れたのでしょうか。いっそ、一緒になってしまった方がよかったのかもしれませんね。

 いずれにしても、私的には、敗北感を感じる結果となりました。でもね、諦めているわけではないですよ。やらなければならないことははっきりしているわけですから、私は、私のできることを、淡々とやっていくだけです。

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