「先の対戦、深く心におく」
天皇さんは、フィリピンの歓迎の晩餐会で「昨年私どもは、先の大戦が終わって70年の年を迎えました。この戦争においては、貴国の国内において日米両国間の熾烈な戦闘が行われ、このことにより貴国
の多くの人が命を失い、傷つきました。このことは、私ども日本人が決して忘れてはならないことであり、この度の訪問においても、私どもはこのことを深く心
に置き、旅の日々を過ごすつもりでいます。」と発言された。
この発言をお聞きして、安倍首相の集団的自衛権の容認から国際平和支援法新設を含む安全保障関連法案の成立過程に見られる日本の戦争に対する考え方との間に大きな乖離を感じざるを得なかった。
天皇さんの発言には、日本国憲法にこめられた「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにする」ことの決意がこめられていて、好ましくお聞きすることができたが、その真意に、「戦争法」の成立と安倍政権のファッショ的な性格に対する国際的な懸念、東アジア地域の不安を少しでも払拭したいというお気持ちがあったのではないかというような気がしたのだ。
少々深読みし過ぎだったかもしれないが、安倍政権を構成する面々には、よく噛みしめていただきたいお言葉だと思いますよ。
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