2016年3月21日月曜日

経歴詐称

何某の経歴詐称がテレビマスコミを賑わせている。何で詐称する必要があるのか・・・

私の見立てはこうだ。押し出したいと考えている事務所、もしくはテレビマスコミそのものが、何某というキャラクターを創ろうとしたのではないかということだ。そのために、単なるコンサルタントでは物足りないということで、学位やMBA取得を事実であるかのように経歴書に書かせた・・・

テレビマスコミはそのくらいのことはやりかねないというのが私のこの間のテレビマスコミの様子を観察していての結論だ。

マスコミの商業主義は、登場させる人物の実力よりも、名前が売れているか(売れるか)どうか、際立ったキャラクターを持っているかどうか、ということを重視するようになったと思っている。そして、登場する人物もマスコミが用意した台本に基づいてその役柄を演じているように見える。

こうした傾向は、政治の世界で「小泉劇場」と揶揄された小泉純一郎さんの2005年の政治手法以降、政治の世界でも、商業マスコミでも目立つようになった。

政治の政界では、衆議院選挙に小選挙区制が導入され、2者択一的なわかりやすさが選挙戦の勝敗を決する状況を生み、25%程度の得票率で議席数では安定多数を確保する事態を生んだ。小選挙区制導入以降、政治にきめ細かさがなくなった。民主主義と言いながら、熟議せず、数を頼りの多数決主義が立憲主義を投げ捨てるところまで政治を悪くしてしまった。小選挙区制が、「小泉劇場」と呼ばれる劇場型政治の生みの親だと言ってよい。

そしてその政権与党のマスコミ対策の中で、政権に取り込まれた商業マスコミが劇場型の番組作り、登場人物のキャラクターづくりをやってきたのではないか。そうしたマスコミの昨今の番組作りが何某の経歴詐称につながっていると私は見ているのだがうがった見方だろうか?

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