2016年3月14日月曜日

日本語

日本語は非言語情報を捉える力を育てる

静けさや岩にしみいる蝉の声
この俳句を美しいと感じる感覚は日本語を母語としない人には持ち得ないだろう・・

日本語は全ての言葉に母音がついている・・他の言語には見当たらない日本語独特のものなのだそうです。そして、日本語以外の言語圏の人は、母音を右脳で処理するのに対し、日本語にとって重要な母音を日本人は左脳で処理しているとのこと。さらに、自然の音も”母音的なモノ”として左脳で処理するのですね。

そのほか動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎまで、日本人は言語脳で聞いているといいます。これは山や川や海まで、ありとあらゆる自然物に神が宿り、人間はその一員に過ぎないという日本古来からの自然観に合致し、もしかしたらそうした日本人の自然観が自然の音を言語的なメッセージとして聞かせているのかもしれませんね。

日本古来からの自然観が、鳴き声や自然にある音を日本人がどう聴いているのかという聴き方に影響を与えている・・なんだかとても不思議な気がします。

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