2016年11月28日月曜日

捨て台詞

 昨日、久しぶりに捨て台詞を聴かされた。うちの事業所で妻が働き、夫は別の事業所にいるんだけれど、1月3日に妻の方に出勤を頼んだのが気に入らなかったようで「こっちにも考えがある。」と脅されたのだ。

 経過をまとめるとこんなことだ。彼の妻仮にAさんとしよう、そのAさんの雇用契約は、管理者・Xによると「土、日、祝日が休みの週休3日制」となっているという。その雇用契約を前提に、社会保険に加入し、うちの法人の共済組合にも常勤職員と同様に加入し、共済の給付も受けている。
 介護職不足の状況は、うちの事業所も例外ではなく、特に年末年始の勤務のやりくりは現場の管理者(仮にXとしよう)が頭を痛めるところだ。カレンダーを見れば1月1日は元旦で祝日だけれど日曜日なので翌2日が振替休日になっている。Aさんの雇用契約に基づき3日から6日までの4日勤務する計画を立てたところ、Aさんが「3日は夫の母の誕生日なので休ませて欲しい。」と希望を出したという。困った管理者Xは、私に電話してきて「Aさんが3日に休むとすると週4日労働という雇用契約に1日足りなくなるんですけど・・」という。
 そもそもそんなことは現場で解決するべき問題だと思うけれど、一般的に夫の母の誕生日なので休みを欲しいというような希望を出す事自体があり得ないだろう。Aさんの家では朝からお母さんの誕生日を祝うイベントが行われ、「長男の嫁」という立場でその朝から行われる誕生日イベントに参加しないわけにはいかないというような事情があったとしても、義母の誕生日という理由で休暇希望を出して、年始の休み中の勤務編成に苦しむ時期に希望通り休みが認められることがそもそもあり得ない話だ。
 私は、管理者Xに「管理者として雇用契約通りに働くよう話をするのが当然だろう。仮に3日に休むことが必要なら、代わりに土曜日には出てもらうなど、週4日の労働日は確保してもらわないと、権利は行使し義務は果たさないということを認めることになるよ。」というような話をした。管理者Xは私の話を聞いて、「事務長がそういったと言っていいですか?」と聴くので、私の話として伝えるのではなく、「管理者としてそう判断したということを伝えなければ、管理者としての存在を失くすことになるよ。」と言ったのだが、どうやらそうはできなかったようだ。
 昨日、法人の研修でAさんの夫と一緒になり、彼の方から「Xさんからうちの妻が『事務長が週4日働いてもらわないといかん。』と言っていると聴いたんですが本当ですか?」と声をかけてきた。管理者Xが私を使って週4日働くようAさんに言ったようで、それは本来ならあり得ない話だけれど、私がそう指導したのは事実なので「どのように話をしたか具体的には知らないが、雇用契約通りに働いてもらうのが当たり前だという話はしたよ。」と返事をした。すると「そっちがそこに拘るならこっちにも考えがありますよ。」と捨て台詞を残して彼は去っていったのだ。
 唖然として言葉を失うよね。自分の子どもにも非があるのに、それを認めずに子どもの喧嘩に口を出し一方的に相手を攻撃していなくなる自己中な親みたいだなというのが私の感想だった。
 週4日労働という契約をしておきながら、年の初めの職員の配置に四苦八苦する時期に3日しか働かないと休み希望を出され、それでは困るので契約通り週4日働いて欲しいといったことのどこに問題があるというのだろう。私には全く理解できない。しかも妻の働く事業所の管理者Xの上司である私に、同じ法人とはいえ別の事業部で働く夫から、妻の働かせ方が気に入らないので、介護職不足を人質に希望通り休みをくれないなら辞めさせますよと脅してくる行為は、堅気な人のやることには思えない。それに彼の行為は、法人の管理ラインを全く無視しており組織人として彼は大丈夫かと心配にさえなる。

 困ったもんだ。

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