2017年12月15日金曜日

バイナリー

 バイナリーやりませんかというお誘いが激しくやってくる。何のことかさっぱりわからないので無視していたが、無視し続けるのもなんなので、何かを調べてみた。

 バイナリーオプションというのが正式のようだけれど、二つの言葉の組み合わせになっている。
バイナリー(binary)= 二進法
オプション(option)= オプション取引

 ということで、二択を予測して選ぶ投資取引という意味らしい。二択というのが、「高くなる」か、「安くなる」かというシンプルな選択肢なので、投資の入り口、登竜門とか言われているようだ。

 例えば、こんな具合だ。ドルが1時間後に現在の1ドル105円から上がると予想したら「1万円分のバイナリーオプションをhighで購入」する。判定時刻に例えば106円になっていれば、予想が当たったので1万円の利益が戻ってくる。そして、残念ながら105円より下がっていれば、1万円がなくなる。1万円が100万円でも1千万円でも同じことで、予想が的中すれば買った額だけリターンがあるという取引がバイナリーオプションというわけだ。もちろん、それでは間に入った業者の利益が出てこないので、ペイアウト率というのを業者が設定しており、ペイアウト率80%と設定している業者からバイナリーオプションを購入した場合は、上の例でいえば、1万円の80%が戻ってくることになる。

 FX(外国為替証拠金取引)の場合、レバレッジという、持っていないお金を「持っている」ことにして取引する方法が用意されていて、例えば1千万円しか資金がないのに、2千万円持っていることにして2千万円を投資できるので、当たった時は大きな利益を上げることができるが、外れた時は逆に膨大な借金を背負うことになってしまう。バイナリーはそれがなく、損をするとしても買った金額だけなので、投資取引の登竜門などとされているわけだ。

 しかし、この仕組みよく考えてみれば、じゃんけんと一緒で、じゃんけんに勝ち続けることができないように、確率的には限りなく勝率50%に収れんされることになる。したがって買った時だけとはいえ(確率的には2回に1回)業者手数料を払うことを考えれば絶対に儲からない仕組みになっている。

 バイナリーオプションの場合、投資できる対象は①外国通貨取引、②株式銘柄取引、③資源(ゴールド、オイル等)があり、その道に精通している人ならば、例えば、株式の上がり下がりなど50%以上の確率で予測できるとすれば、勝率は50%よりも高くなるかもしれない。資源の取引でも上がり下がりの予測が高い精度で的中するのであれば勝率は50%より高くなる。しかし、相場師が暗躍する世界で素人が勝率50%を超えて儲け続けることは残念ながら不可能だろう。

 そんなことをわかったうえで、遊び金があって投資取引で遊んでみようかという人には面白い遊びになるかもしれないが、少なくとも、私が手を出すようなものではないといういうことははっきりした。

 私のバイナリーオプションに対する考え方がまとまったとこで、今度は、インスタグラムやフェイスブックで届けられる、1日何分かのバイナリー取引で優雅に暮らしていると主張している人たちが、実際にはどんな暮らしをしているのか、気になるよね~~。

0 件のコメント:

コメントを投稿