2016年7月10日日曜日

選挙の結果

参議院選挙の結果を見て、色んなことを考えました。上の写真は、かみさんと備中鍾乳穴に行ったとき鍾乳穴の中から出口を写したものなんだけど、今回の選挙、上の写真のように明るい未来につながる結果になるといいなと思っていたんですよ。だけど、私の期待した結果ではなかったんですね。政権与党が改憲に必要な、参議院の三分の二の議席を確保することだけは止めたかった…

今回の参議院選挙の結果を作ってきたのは何だったのか…

私は、マスコミの果たした役割は大きいと思いましたね。投票日前には参議院選挙をとりあげるニュースなんてゴールデンタイムにはほとんどないもんね。朝のニュースだって、どこそこの公園で死体が…とか、舛添さんなんかほっとけば良いのに根掘り葉掘り穿り返したり、覚せい剤を芸人の誰がどうしたとかさ、どうでも良いことをとりあげ、くだらないニュースを垂れ流し、早々と諦め感を醸成するかのように新聞は「与党三分の二に迫る勢い」と書きました。今回の選挙、投票に参加したのは約50%でしょう。残りの50%に投票を呼びかけるような番組をつくったところはどこにもない。国のあり方を決める国会議員を選ぶ選挙に半数の国民しか参加しない…それで民主主義が貫かれているのでしょうか?

投票率が下がれば、組織されたいわゆる組織票に、少数の無党派層と云われる人たちが投票に参加するということになって、固い支持基盤を持つ自民党が強いのははっきりしていることで、結果として自民党・公明党の政権与党が過半数を確実にしたということですよね。残り半分の政治に関心を持てない人たちが投票に参加すれば、結果は全く違ったものになるかもしれないですよね。そういう意味で、まさに、マスコミが描いてきたシナリオ通りの結果だったということでしょう。

それと、18歳、19歳の若い人たちが新たに投票に参加して、若い、汚れのない正義感がどんな投票行動につながっていくのか興味を持っていたけれど、意外にも、例えば岡山選挙区で云えば、7割近くが野党統一候補ではなく自民党にいっているんですよね。この結果を見て思い出したことがあるんだけど、それは公教育の場で近現代史を教えないってこと。私は40年前高校生で大学受験を控えて勉強していたわけだけど、日本史の授業は第二次世界大戦後までで終わったと記憶しているんですよ。そこから後は試験には出ないからと…今でもそうなのかわからないですけど、きっとあまりやってないんでしょうね。捏造された歴史を平気で書くような社会の教科書があったりするくらいだから、教育の中で今の政治の問題を考えさせるようなことはないのでしょう。ちゃんと今をどう見るのかってことを公教育の中で教えることが必要だと私は思います。

もちろん、選挙制度の問題も…これについては前にも書いたけど、小選挙区制という多くの民意を切り捨てる選挙制度を採用したことに尽きます。私は、参議院は全国一本の比例代表制にして死に票のでない仕組みをつくり、衆議院は地方代表ということで各県を選挙区として県民の数に応じて議員定数を割り振る…というような選挙制度にすれば良いと思っているのですよ。こうすれば、一票の格差もなくなるし、衆議院と参議院の性格の違いもはっきりするし、国民の意見を国政につなげる仕組みができると思うんだけどどうでしょう!?

いずれにしても、これでアベノミクスの継続、TPP協定の締結、海外での軍事行動、憲法改正に向けて動き出す、などなど問題だらけの今の政策が続いてくことになります。非常に残念なことですが、国民生活の困難は更に深まることになるでしょう。黙って見ているつもりはないですが、何ができるかといえば一人の力でできることはそんなに多くはありません。市井の人たちが団結しないと日本の未来をきり開くことはできません。明日からまた頑張ろう! 

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