2016年2月9日火曜日

バナナの皮


バナナの皮の黒い点、皮膚がんの早期発見に一役──。8日の独科学誌「応用化学(Angewandte Chemie)」に掲載された研究論文によると、バナナの皮を活用することによって、皮膚がんのより簡単な診断が可能となり、患者の生存率上昇も期待できるという。
 熟したバナナの皮には、丸くて小さな黒点が現れる。これはチロシナーゼとして知られる酵素の働きによるもので、この酵素は人間の皮膚にもある。皮膚がんの中でも致死率の高い悪性黒色腫(メラノーマ)に苦しむ人には大量に存在する。
 スイスの物理・分析電気学研究所(Laboratory of Physical and Analytical Electrochemistry)の科学者チームは、こうした共通性を活用してがん用のスキャナーを製作。人間の皮膚での応用の前に、バナナの皮を使って試験と改良を重ねた。
科学者はメラノーマの成長過程でチロシナーゼが信頼性の高いマーカーになると考えた。最も早期の第1ステージのがんでは、この酵素はあまりみられない。しかし、第2ステージでは、少しず つ均等に広がり、そして第3ステージでは、不均等に拡散する。この第3ステージまでに、がんは他の器官に転移を始める。米国がん協会(ACS)によると、メラノーマがステージ1で検出された場合の10年生存率は95%だが、ステージ3中期までに43%に激減するという。

バナナの皮と皮膚がん・・そこに関連性があるのではと考えたところが凄いところですね。

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