この奇妙な姿態をした花は野蒜です。ノビルは、農耕地の周辺に多く見られ、自然性の高いところには生育していないことから、農耕の伝来とともに渡来してきた史前帰化植物だと言われています。
花は咲くけれど、種子ができる株はごく稀で、珠芽(むかご)をつけ、それが地上に落ちて増えていきます。
地下に球根(鱗茎)をもち、その分球によっても繁殖していきます。
蒲公英の綿毛のように広範囲に散布していくことができないため、最初に書いたとおり帰化植物ではないかとされているわけです。
地下の鱗茎は食用となります。私は、生のまま味噌をつけて齧るのが好きですが、さっと茹でて味噌で和えたり、天婦羅にしたり、色んな食べ方がありますが、野趣に富んだ味わいが好きです。
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