2016年4月22日金曜日

左翼と右翼

「サヨク」を「パヨク」と呼びはじめた……というような記事を読んだ。意味がわからない。もともとフランス革命後の議会で、議長から見て右側に保守派の議員が座り、左側に革新派の議員が座ったことに由来し、「左翼」は通常「より平等な社会をめざすための社会変革を支持する層」をさす。革命運動、社会主義、共産主義、社会民主主義、アナキズムなどを支持する層をさすことが多い。

同時に、「左翼」は相対的な用語で、何を「左翼」と呼ぶかは、時代や国、視点などによって変化する。例えば経済的自由主義や資本主義はフランス革命当初は「左翼」と呼ばれていたが、社会主義勢力の拡大後は「右翼」と呼ばれるようになった。

また、「左翼」という言葉はある人や団体、物事に対する特定の評価や固定的なイメージを与えるレッテルとして使われることもある、注意が必要だ。

私は、「パヨク」という言葉は、ネット社会で従来からあった「左翼」というレッテルを新たなレッテルに模様替したということだけのことだと思う。もともとの意味である「より平等な社会をめざすための社会変革を支持する層」は、そんなレッテル貼りにくじけることなく、たんたんと社会変革をめざす道を進んでいると思うよ。

そもそも、このパヨクという言葉を作った千葉某という方は国会前の行動が共産党関係者ばかりになるのに気づき、やり方おかしいと反発したというようなことを言っているようですが、私も東京に単身赴任中、時々国会前行ったので、そのときの実感で言えば、私の知る色んな団体の人たちが来ていて、こういう行動に参加すると共産党関係者と会うことが多かったけど、運動が拡がっているなぁと思ったものだから、この千葉某の言っていることがそのまま正しいとは思えないんですよね。参議院選挙に向けて「左翼」というレッテルをはって、独善的な団体の運動だと見せようとする勢力に利用されているような気がするんです。

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