岡山市長選挙の選挙戦も終盤、いよいよ明日が最終日だ。仕事をしていたころは選挙がもっと身近だったかもしれないが、今は、自営業のようなもので、選挙に駆り出されることもなく、平穏な日々を過ごしている。そういう立場で選挙を見ていると、盛り上がってないですね。
現職の大森さんは、それはもう今現在市長なわけだけど、それを知らない人がいるんだね。確かに市長を知らなくても日々の暮らしは成り立っていくのだけれど、それでも現市長を知らない人がいるというのはある意味新鮮な驚きだった。とはいえ新人の矢引さんよりも知られていることは間違いないけどね。
大森さん確かに目立った成果を上げてないように見えるけれど、何か大きな失敗をしたということもなく、保育所の待機者数の多さについては、それなり努力もしているのがみえる。もちろんまだまだ足りてなくて、どう整備するかが相変わらず課題ではあるけれど、知り合いの社会福祉法人の定員増が認められたりして、不十分ながら手を打っているように見える。
山陽新聞によれば、この4年間を振り返って「透明性を確保し、さまざまな分野で布石は打ってきた。一定の成果は上がっていると思うが、まだまだ課題は多い。ステップアップを図りながら岡山市、市民のために、もっと力を尽くしたい。」と語っているが、一定の成果は上がっているがまだまだ課題は多いという自己評価は、市民の見方とそんなにかけ離れたものではないような気がする。
重点課題には、「全国ワースト2位の待機児童の対策」、「学力向上」、「中心市街地の賑わい創出」をあげ、実績を前面に押し出して闘うとしている。
矢引さんのほうは残念ながらどういう人物なのか論じるほどの材料を持っていないが、日本共産党岡山地区委員長で、岡山市政の評価は「国民健康保険(国保)の保険料引き下げを願う市民は多いが、10年連続で据え置かれたままで、今後は値上げの可能性もある。待機児童対策も責任を持って取り組んでいるとは言い難い。福祉に冷たい市政だ。」と手厳しい。
重点政策は、「待機児童の解消」、「国保料の引き下げ、子供の医療費助成の拡大」、「教育の再生-30人学級の実現」、そして「中心市街地の賑わいよりも市発注工事で最低賃金や労働時間などの基準を定める公契約条例を設け、中小の下請け企業も利益が得られる仕組みに」と訴えている。また、トップダウン型ではなく、市民の声を聞きながら、共感した上で必要なものを取り入れ、市民と力を合わせてやっていきたい。透明性を高め、開かれた市政にするとし、この点では大森候補よりも市民の立場を尊重するという点で優れていると思う。私は矢引さんを支持したいと思う。
しかし、とにかく選挙戦を闘っているという盛り上がりに欠けている。こういう時には残念ながら現職が強いだろうな。
何故こういう選挙になったのかを総括する必要がある。いつも思うんだけど、4年先の次の選挙を見据えて、市民の立場で奮闘してくれる市長候補を選び、地道な活動を積み上げるということを何故しないのかなんだよね。事前の選挙運動は禁止されているけれど、政治活動が禁じられているわけではないわけで、4年かけてすべての市民に岡山市政の課題を語り、市民の要求を聞き、文字通り市民の声をしっかり盛り込んだ政策を作り上げていけば、自然と当選できるだけの地盤固めにつながっていく。そういう地道な取り組みが必要だと思う。今回だって8月だよね。矢引さんの立候補が決まったの。その辺りがいつも残念に思うところだね。
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