2018年6月9日土曜日

温暖化の足音

2018年6月3日付 しんぶん赤旗

 気象庁が発表した2018年(平成30年)春(3月~5月)の天候の特徴は以下のとおりです。
〇 全国的に気温がかなり高く、東日本では記録的な高温
 期間を通して暖かい空気に覆われやすかったため、全国的に気温の高い状態が概ね持続し、平均気温はかなり高かった。特に東日本の平年差は+2.0℃で、春としては統計を開始した1946年以降では1位の高温となった。
〇 降水量は北・東・西日本で多く、沖縄・奄美でかなり少なかった
 低気圧の通過時に、南から湿った空気が流れ込みやすかったため、北・東・西日本では降水量が多く、北・東日本日本海側ではかなり多かった。一方、沖縄・奄美では、湿った空気や低気圧の影響を受けにくかったため、かなり少なかった。
出典:気象庁発表資料

〇 日照時間は東日本太平洋側と西日本、沖縄・奄美でかなり多かった
東日本太平洋側と西日本、沖縄・奄美では高気圧に覆われやすく、晴れた日が多かったため、日照時間がかなり多かった。 
出典:気象庁発表資料

 地球表面の大気や海洋の平均温度は「地球の平均気温」または「地上平均気温」と呼ばれ、地球全体の気候の変化を表す指標として用いられています。19世紀から始まった科学的な気温の観測をもとに統計が取られているわけですが、地球の平均気温は1906年から2005年の100年間で0.74℃(誤差は±0.18°C)上昇しており、長期的に上昇傾向にある事は「疑う余地が無い」と評価されています。上昇のペースは20世紀後半以降、加速する傾向が観測されていて、これに原因だと見られる、海水面(海面水位)の上昇や気象の変化が観測され、生態系や人類の活動への悪影響が出始めています。

 確実に温暖化の足音が高くなってきています。今、何とかしないと手遅れになる・・・そんな恐怖をいつも感じているのですが、どうしたら地球上のすべての国で、温暖化防止で足並みをそろえることができるのか、難しい課題ですが、そこに向けて努力し続けることを止めるわけにはいきません。

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