2018年5月24日木曜日

都市への人口集中と限界集落

2018年5月22日付 しんぶん赤旗

 国連は、5月16日に公表した報告書の中で、世界の人口の68%が都市で暮らすようになると、人口の都市集中を予言しています。
 そして、世界最大の都市圏は、現在、通勤圏も含めて人口3,700万人を抱える東京と認定しました。都市圏として東京に続くのは、ニューデリーの2,900万人、上海の2,600万人、サンパウロやメキシコ市の2,200万人、カイロやムンバイ、北京、ダッカも約2,000万人です。このうち、インド、中国、ナイジェリアの3か国が特に2050年までに都市部の人口増加が著しいと国連はみています。

2018年5月20日付 しんぶん赤旗

 人口何千万人の話の後は、人口数人という話。広島県の北西部に位置する安芸太田町那須。住民は4世帯6人で、全員が78歳以上です。しかも、冬の間の住民はわずかに2人になります。他の4人は冬場、10㎞程離れた戸河町内の高齢者住宅「サポートセンターふれあい」に身を寄せたり、広島市内の子どもの所で過ごし春になると那須へ戻ってきます。

 そんな限界集落の営みを伝える記事を興味深く読みました。

 都市での暮らしと、田舎の暮らし、どちらが正しくて、どちらが人間らしくて・・・などと言うつもりは全くありません。都市に暮らしても、限界集落に暮らしても、どちらもその人らしい暮らしのあり方なのでしょう。そうした一人ひとりの暮らしを守っていくこと、抱えている困難を解決する道筋を見つけていくこと、そいうことができる社会であってほしいと私は考えています。

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