2023年6月17日土曜日

残るか、辞めるか、それが問題だ

  久しぶりにブログを更新する気になった。

 SNSはツイッターにインスタグラムがメインで、インスタグラムの投稿はフェイスブックにも表示されるようになっていて、もっぱらその二つへの投稿で何となく手いっぱいだったのだけれど、先月65歳になって役職定年を迎え施設長の任務を自ら解くことにしたので、何となく心に余裕が生まれた。140文字のツイッターならそんなに気張らなくても書けるし、インスタグラムは写真にキャプションつけてアップロードするだけだけど、ブログに少しまとまった文章を書こうとすると、テーマを考えて、何を書くか全体の構成を考えなければならない。心の余裕がないと書けない、というわけだ。

 もっかの問題意識は、来年の3月で定年を迎えるわけだが、その先をどうするかということだ。うちの事業所の就業規則(私が作ったものだが)では、65歳を迎えた年度末をもって定年とする定めとなっているのだが、本人が希望し事業所が必要とすれば再雇用で仕事を続けることができるようになっている。そこで、さてどうしよう、となる。

 私は、「生涯現役、生涯青春」を座右の銘としており、65歳で楽隠居を決め込む気は更々ない。私が残りたいと言えば、今の職場からは、おそらく残って欲しいと乞われるだろうが、法人がそれを承認するかどうか。私は、法人のやっていることに批判的だったし、その批判的な意見を比較的はっきりと発言してきた経過がある。事務局長などは、決して心よく思っていないはずなのだ。しかし、私の担当分野に強い職員が法人本部にはいないので、顔は見たくないし残って欲しくもないが他にやれる人がいないので、辞められても困ることになるかもしれない、大方、事務局長の考えているのはそんなことだろう。そんな法人の考えも透けて見える中で、私自身が残りたいかどうかだが、正直、今の法人に未来はないと思っている私がいて、私にできることは何もないのだから、次のステージに進むべきだと思う反面、今の職場である保育園に通ってくる子どもたちの顔を思い浮かべると、あと数年務めて、この子たちが小学校に進学するのを見届けてからでも遅くはないという考えが心に浮かんでくる。悩ましいところだ。

 私は、長く日本酒と付き合ってきた。単に日本酒が好きで、飲んできたということにとどまらず、日本酒を呑む様々な行事や企画を立案したり参加したりしてきた。「酒は百薬の長」という言葉ある一方で、適量を超えると害があると言われてきたが、2018年にワシントン大学医学部のエマニュエラ・ガキドウ教授のグループが中心になり、アルコールの世界への影響を調査した結果をまとめた論文が発表された。1990~2016年に発表された、195カ国からのデータが掲載された約600の治験論文を集めて分析を行った結果、僅かな飲酒でも健康にとっては「有害」という結論が導き出されたということだった。適度な飲酒はごくわずかに心臓を保護するかもしれないが、がんやその他の病気を引き起こすリスクを高めるので、そのわずかな利益も相殺されてしまうというのだ。適度な飲酒とは日本酒1合程度ということになる。それは承知の上で、それでも日本酒という日本の伝統的な酒文化はやっぱり守りたいし、日本酒という文化を守ることにつながる仕事を考えたいというのが私の本音ではある。

 それに、私の古い友人が建設業を営む会社を経営していて、細君が運営する介護事業所を所有しているのだが、その介護事業所を分社化したいので、定年したらうちにきて分社化を完成させ、新たな介護事業を企画し具体化してほしいと頼まれている。古くい友人で、色々と世話になってきたこともあるので、何とかしてやりたいという気持ちになっている。

 そうしたことが重なって、さてどうしたものかと思案しているところなのだ。「残るか、辞めるか」それが問題だ。なんだかハムレットみたいだなという考えが湧いてきて、思わず笑っている自分に気がついて、ちょっと驚いた。

 まだ時間はある。もう少し悩むことを楽しむことにする。

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