岸田外務大臣が韓国のユンビョンセ外相と会談し、旧日本軍の「慰安婦」問題で合意に達したというニュースを聞きました。岸田さんは「慰安婦問題は当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、日本政府は責任を痛感している。安倍晋三首相は元慰安婦に対して心からのおわびと反省の気持ちを表明する。」と明言したということで、それは良かったと率直に思いました。
隣国といがみ合っているのではアジアの平和は覚束ないことになりますから、まずは歴史的な慰安婦問題が合意できたのはいいことです。こうやって粘り強く話し合っていけば、外交問題も一寸ずつ解決していくことができるわけで、こういうニュースを聞くと、安保関連法案を成立させたのはあまりにも拙速だったと思うわけです。明らかに憲法違反であることは、右から左まで含めて過半数の国民が認識していることのように思います。
世界一危険だといわれている沖縄の嘉手納基地を返してもらう代わりに、辺野古に新しい基地を作る・・・沖縄県民が何度も”No!”をつきつけ、県知事選挙で負けた仲井眞さんがわずかに残っている任期の間に承認を与えてしまうという暴挙に出て、安倍さんはそれを有効だと言い張って工事を強引に進めています。これも道理は沖縄県側にあることは明々白々です。翁長さんが当選後、話し合いに行っても会おうとせず、瑕疵を認めて工事差し止めしようとしても無視をして工事を継続する、反対する人たちを悪のように描き地元に金を落とし県民世論を分断しようとする・・・なんでそんなに無茶をして工事を継続するのか私にはまったく理解ができないのです。
あの、小さな沖縄県に米軍基地の75%が集中しているといわれてます。私はおかしいと思います。イタリアだったかと思いますが、同じように米軍基地は国内にあるけれども、あくまでイタリアの国内法に基づき管理されており、駐留経費もアメリカもちだと聞いたことがあります。日本は、思いやり予算で駐留経費を負担し、米軍基地内だけでなく、基地の外でも米軍関係者の起こした犯罪を日本で裁けない状態じゃないですか。なんでそうまでしてアメリカにおもねる必要があるのか私にはわかりません。アメリカ合衆国51番目の州になろうかというような動きに見えて仕方ないです。独立国家として、対等にアメリカともお付き合いができる国になる必要があると思っています。
それから問題だと思っているのはTPP協定です。そもそも自民党はTPP反対と大書したポスターを全国に貼り出して総選挙を闘いました。勝利するやいなやTPP協定締結に向けて動き出すなんて、詐欺もいいとこです。TPP協定で私が一番懸念しているのはISD条項で、「投資家対国家間の紛争解決条項」と訳されているように、「投資相手国の規制などにより企業や投資家が損害を被った時に賠償を求める場合の手続き方法」なんです。これで、米企業に次々と損害賠償請求されて、規制が緩和され米企業の利益が保障されるなんてことになれば、日本はどうなるんですか?甘利さんはそのことを承知の上でTPP協定を前に進めたんですかね?私には国を売る行為にしか見えないんですけど・・・
そんなこんなで、暮らしにくい世の中になってしまいましたね。でも、日々の暮らしは続いていくわけです。こんな事態が進んでいくのを黙ってみているわけにはいかない!!漂いながらもそんなことを考える今日この頃なんです。夜布団に入っても気になって眠れない・・・・・ということはなく、熟睡できているんですけどね(笑)・・・・・・